【ヘルシンキAFP=時事】フィンランドは中国から貸与されているジャイアントパンダ2頭を予定より8年以上早く、年内に返還する。パンダを飼育している動物園の財務問題が原因だという。(写真はジャイアントパンダ〈資料写真〉)
2018年にフィンランドへやって来たパンダのジン・バオバオ(フィンランド語でルミ、「雪」の意)とフア・バオ(フィンランド語でピュリ、「吹雪」の意)の貸与期間は15年の予定だった。しかし、アフタリ動物園の園長は25日、AFPに対し「われわれの経済状況では、これ以上パンダを飼育することはできない」と述べた。
「パンダ舎の費用は850万ユーロ(約13億7000万円)、パンダの維持費は年間150万ユーロ(約2億4000万円)」だという。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による来園者数の減少や、ロシアによるウクライナ侵攻後の金利上昇とインフレが、動物園の財務に打撃となったという。【翻訳編集AFPBBNews】